みなさま、お元気で過ごされていますか?


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《白ネコちゃんはロー君 、超マイペース❤︎あったか家族募集中です🎵》

今が一番寒い時期、冬の厚い雲に、お日様もなかなか実力を発揮できない、、
そんなイメージの空模様が続きますね。

ブログ更新も、トツトツ・・・になってしまい、大変申し訳ありません。

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さて、今回のブログテーマは、『猫エイズ・FIV』について、ある獣医師の所見をもとに、
文章をまとめ、
昨年10月11月にワンポイントアドバイスとして連続放送させていただいたものです。


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あなたは、猫エイズのことどれだけ知っていますか? 

FIV・猫免疫不全ウイルス感染症  それは、全般的にどんなものなのか?

 
猫免疫不全ウイルスは猫のエイズウイルスとも呼ばれますが、
これは、最初に人間のエイズに似た病気を発症した猫で発見され、
ウイルス自体もヒト免疫不全ウイルス(HIV)に似たものであることがわかったためです。

ただしHIVとはまったく別のウイルスで、
また感染した猫の全部がエイズになるわけではありません。

なので、このウイルスに感染した猫をすべて「猫エイズ」と呼ぶのは不適切ですし、
ましてや「エイズが移る」などといって感染した猫を捨ててしまうなどもってのほかです。

さらに、猫白血病ウイルスと似た病気を起こすことも多く、
両者が正しく区別されないこともあります。
このウイルスに対する正しい知識を身につけ、
正しい対処法を理解していきたいと思います。

病理的に言うと、、

病原ウイルス⇒ レトロウイルス科、レンチウイルス属、
猫レンチウイルス群の猫免疫不全ウイルス(Feline immunodeficiency virus: FIV)が病原体です。


FIV自体ははどんなウイルス? 


猫にしか感染しない猫固有のウイルスです。

遺伝子の解析で言えば、人間のエイズウイルスとは同じ仲間ではあるものの、
非常に遠い関係にあります。

犬と猫の共通の祖先の動物から猫科が分かれた時すでに
猫科動物にはFIVが感染した祖先がいたようで、
ライオンやチータなどの大型の猫科動物にも、
特に病気は起こさないけれどFIVと非常に近いウイルスがみつかっています。

FIVは猫の体の外に排出された場合、非常に不安定で、
室温では数分から数時間で感染力を失ってしまいます。

ただし排泄物の中や湿った敷物の中に滞在する場合、
やや長く感染力を保つこともあります。

太陽光線、紫外線照射、熱などで簡単に死んでしまい、
次亜塩素酸ナトリウム、ホルマリンをはじめ、
アルコール、洗剤、第4級アンモニウム塩などで殺すことができます。


ではその感染ルートは??


感染猫の血中には感染力を持ったウイルスが存在し、
ウイルスが唾液中に排泄されます。

おもに、猫同士の喧嘩による咬み傷で感染しやすいといわれています。

一方、感染猫との同居、グルーミング、トイレの共有などでは、
可能性はゼロではないものの、感染しにくいようです。

猫は室内では咬み合うような喧嘩をしないこととも多少関係するようです。

母子間の垂直感染や、生後の感染も知られていますが、
それほど多いものではなく、むしろ母乳から抗体をもらって、
それが診断検査でFIV陽性と誤って判定されるケースも多いようです。

感染するとFIVに対する抗体が検出されるようになります。
FIVに感染した猫というものは、治ることはなく、
ウイルスと抗体を一生保有し続けることになります。

他の多くの感染症の場合、病気から回復する際に抗体が上がるので、
抗体があるということは、昔に感染したということを示す・・ということになりますが、

FIV感染症の場合は抗体が見つかればほぼ100%ウイルスがいると判定されるわけです
(ただし、母乳から抗体をもらった子猫の場合と、
アメリカで市販されているワクチンを接種された猫は例外)。

通常は、感染から8週までに抗体が陽性となります。


さて、猫はどのくらいFIVに感染しているのでしょうか?
 

FIV感染は1986年に米国で最初に報告された後、
世界中の家猫で見られることがわかっています。

しかし、この感染症は1986年になって急に発生したものではなく、前述のように、
猫科動物が犬、猫の共通の祖先から別れた直後、
太古の昔から存在していたものなのです。

健康な猫で、家の外に出て行くものを対象にFIVの感染率を抗体検査で調べてみると、

野外での猫の密度に比例し、
猫の「人口」密度の高い地域では非常に高いことがわかります。

世界中で最も感染率が高いのは、日本およびイタリアで12%にも及びます。

FeLV感染症と比べ陽性率がこれほど高い理由は、
ウイルスが咬傷などで容易に感染すること、ひとたび感染すると、
猫は長期間死亡することなく生き続け、その間感染も消失しないことと関係するのでしょう。

元気に外を飛び回っている猫の10頭中1頭以上が感染しているというのは
、非常に高い感染率です。

感染猫で外猫と内猫の比をみると、日本では19:1と圧倒的に外猫に感染が多く、
また雄猫の感染は雌の2倍以上あることから、
感染が屋外で猫の喧嘩を通じて起こっている可能性が最も高いものと言えそうです。


FIVに感染してから、と治療法


感染後2週間以降に、軽い症状がみられるようになり、
1、2カ月から1年程度、症状が続き、その発症に合わせて抗体が陽性になりますが、
はっきりとした陽性になるまで8週間ほどかかる子もいます。

まれに、若い猫が急激に弱ってしまう場合もありますが、
そうなっていることが分かりにくく、気づかない場合もあり、
その後、なんの症状も現れない期間「無症状キャリア」が訪れます。

この期間も年単位で発症し、しないまま一生を終える子もいます。



ですから、こんな症状がみられたらウイルス検査を

● 激しく痩せてきた
● 貧血(耳や鼻が白い)
● 呼吸が苦しい
● 下痢が長く続く
● 皮膚病がなかなか治らない
● 発熱(元気がない、耳が熱い)
● リンパ節の腫れ(のどの下の腫れ物)
● 口内炎
● 慢性鼻炎

人間に感染することは絶対にありませんが、
人のエイズHIVとパターンは同様で、
免疫力が低下してしまうウイルス感染症なので、さまざまな症状が出て、
なかなか改善しない・・ということになるわけです。


現時点ではFIV自体を攻撃して、感染を終わらせるような治療法はありません。

出ている病気に対してそれぞれ治療、対処療法を行います。

すべての治療は二次感染や腫瘍など、現在起こっている疾患に対して行っていきます。



感染している猫ちゃんと感染していない猫ちゃんの同居がある場合


最も効果的な予防法は、感染猫との接触を断つことです。
猫の室内飼育を徹底すること、検査による感染猫の検出と隔離が、
最も効果的であることがわかっています。


ワクチン


感染している猫とそうでない猫の接触を断つ予防法が徹底できない場合には、
ワクチンを使用するという選択肢もあります。


環境の消毒


家庭内に感染している猫がいる場合には、
咬み合わない限り感染の機会はきわめて少ないと言えますが、
一般的な衛生管理として、石鹸やアルコールで手を洗い、
人間がウイルスを運ばないようにします。

感染している猫の使用した敷物などは廃棄したり洗濯します。


人間や他の動物への影響

 
FIVが人間を含めた他の動物に感染するという証拠はありません。
試験管内の試験でも、FIVは人間の細胞に感染しません。

何度も言いますが、万一感染した猫に咬まれても、
人間が感染する恐れはありません。


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猫エイズ、いかがだったでしょうか?? 

ちゃんとした知識が得られると、少しホッと出来るのではないでしょうか??


2013年の11月、我が家の最長老だったニャンコ、といっても、12歳の女の子、
チッチが天寿をまっとうしました。

野良ニャンコの生活から我が家に迎えた彼女が、
猫エイズと常に一緒に過ごしていた事も、もちろん知っていました。

何か特定の症状が出るわけではなく、その時に応じて、その子の抗体の落ちている部分に
巣食う病魔と言っていいFIVは、骨肉腫として、彼女の顎に取り付きました。
手術は出来なくはありませんでしたがそうなると、下あごのほとんどの部分は無くなり、
再生するわけでもないですから、非常な痛みに耐えなければならなかったはずです。

ですから獣医さんとも相談し、彼女が好きなもの、好きな事を少しでも長く・・という
そういう方向性で接することといたしました。

がん細胞が栄養を奪い、痩せこけ、顎が開閉しなくなるまでに、あっという間の時間しかかからず、症状が見られてから約4,5か月ほどで亡くなっていきました。

けれども彼女の気高さや気品は、病魔に負けることなく、最後の最後まで、本当に、
その振る舞いの中に、潔ささえ感じ、 家族みんなで、
十分にお世話をする時間、手間をかけさせてもらえるタイミングなどもいただけ、
本当に、ご苦労様でしたと、 チッチにお話ししながらの最期を迎えられた
幸せな4,5か月でした。


必ず看取らなければならない時がやってきます。

それがたまたまチッチにとっては、FIVだっただけ、 本当にそれだけでした。


なんの病気でもそうですが、まずはその病気の事をしっかりと学び、
向き合っていただきたいと思います。 
その子その子の個性や性格をよく知っている飼い主であればあるほど、
どのように看てあげられるのかを、自ずと知ることが出来ると思うのです。